秋田・岩手蔵元&温泉
黒谷地湿原

9月15日(月)

今回は、温泉を中心に旅に行ってまいりました。目指すは秋田と岩手。まずは盛岡駅に降り立って、レンタカーを借りて八幡平を目指しました。当日は非常に天気もよく、黒谷地や八幡平を2時間かけてゆっくりと回りました。山の上はもう秋の気配で、山の緑は既に秋の色づきにむけて準備をし始めていました。紅葉の時期に来ればまた最高なのでしょう。

 

初日の宿泊は、ふけの湯温泉。 八幡平のかなり標高の高いところにあり、野趣あふれる露天風呂が魅力の一軒宿です。冬期は雪のためお休みをされるお宿なので、是非とも思い、お世話になりました。お風呂は期待のとおり、とてもワイルド(湯船のすぐ近くで、お湯が地面からボコボコ沸いていました)で、八幡平を歩いてきて、冷えた体にはなんともいえない最高のお風呂でした。ただちょっと残念なのは、かなり高温のお湯なので、ぬるめる為にお水を加えているとのこと。お湯の効能を最大限に引き出すという意味では、ほかの方法でお湯の温度を調節してもらえればなぁー。でもでもよい情報もあります。それはこのお宿のお夕食。さまざまな山菜料理や山菜の佃煮が出たのですが、これが絶品!決して派手ではなく素朴な料理の数々でしたが、とても美味なお夕食でした。立ち寄ってお風呂に入るだけではなく、是非とも一泊してこちらの料理を味わっていただきたいですね。

男性用露天風呂

1週間ほど前にできた混浴露天風呂

ふけの湯温泉
田沢湖&角館

 

 

 

 

 

9月16日(火)

16日も最高の快晴で、 散策日よりでした。そこでこの日は田沢湖を目指し出発です。平日ということもあり、人は少なく、とてものんびり、そしてゆったりと田沢湖散策を満喫できました。

そして次に目指すは角館。春の時期は枝垂桜、冬は雪化粧と、古い町並みを季節が彩る歴史あふれる町です。

いつもなら、旅行前に行く先々の蔵元さんの情報を調べて、カーナビに情報をきっちり入れて、旅を続けるのですが、実は今ダイエット中ということもあり、もし運良く蔵元さんに出会えたら立ち寄ろうと考えていました。そして角館。古い町なので必ずあるだろうと、町並みよりも、蔵元さんを見つけるのに精を出し、やはりありました!五井酒造店さん(銘柄:白梅など)。かなり古くから続けている蔵元さんで、今回は生原酒をいただきました。角館は今ではこちらだけがお酒造りを続けているそうです。すべて手作りで行っていて、少量生産とのこと。蔵の中を拝見させていただいたのですが、確かに貯蔵タンクは少なかったです。でもだからこそ、旅 の中で、東京では買うことができないお酒を地元で見つけ、家に帰って味わうのがこれまた格別です。


 

 

 

 

五井酒造店
つなぎ温泉

「四季亭」

この日お世話になったのが、つなぎ温泉四季亭さん。つなぎ温泉の少し奥まったところにあり(温泉の名前の由来である、源義家が馬をつないだという岩のすぐ横にあります)とても閑静なお宿です。こちらは料理がおいしい と有名で、うわさのとおり、一品一品趣向を凝らした最高のお料理でした。温泉はアルカリ性のお湯で、肌がしっとりとするお湯で、内湯と庭園が望める露天風呂があり、お湯もそれほど熱くなく 、ゆっくりと入ることができる、とても気持ちのいいお湯でした。  
 

9月17日(水)

最終日は少し足を伸ばして、平泉の中尊寺と毛越寺に行きました。金色堂はあまりにも有名ですが、折角岩手に来たので、旅の定番ということで拝観しました。毛越寺は、今は殆どの建物がなくなっていて、庭園のみを残しておりますが、逆にこれが、松尾芭蕉ではありませんが”兵どもが夢のあと”といった感じで、何かその時を思い浮かばさせるなんとも不思議な空間でした。そして毛越寺をあとにして、そこからすぐのところにある日帰り温泉施設の平泉温泉「悠久の湯」にはいりました。無色透明の湯で、結構湯上り後も、体がいつまでも暖まっていて、車でなければビールをグッと飲みたい感じでした。

平泉温泉

「悠久の湯」

吾妻嶺酒造店

今回2件目の蔵元は、吾妻嶺酒造店さん(銘柄:吾妻嶺など)。ここでは、なにやら酒好きの触手を伸ばさせるようなお酒、”活性生酒かやのもと”なるお酒があり、これは是非ともと思ったのですが、名のごとく、活性しているこごり酒で、冷やしていないと、どんどん活性してしまい、”どう考えても東京には持っていけないよ”と岩手弁で蔵の方に止められてしまいました。ということでありきたりではありますが、大吟醸を購入させていただきました。飲むのが楽しみです。  
 

そして今回の旅の締めくくりは、月の輪酒造店さん(銘柄:月の輪など)。なかなか古い、住居兼の佇まいで、とてもいい雰囲気を出している蔵元さんです。早速うかがってみると、どなたもいらっしゃらず、机の上に”御用の際は鳴らしてください”というベルがひとつ。何度も何度も鳴らしましたが誰も出でこず。すいませ〜ん、と大声を張り上げてもやはり返事はなし。誰もいないなら仕方ないということで、車に戻り帰ろうかと思ったところ、もう1台車がやってきて、その方もお酒を買いに来た様子。誰も出てこないと思ったら、蔵の方が出てきてこれは幸いと、私も便乗してお酒をくださいといったところ、なんと表のバイパス沿いに(蔵は旧道沿いにあるんです)お店を構えていらして、そこで買えるとのこと。早速お店に向かい、大吟醸”宵の月”を購入させていただきました。これは地元のお米を使って、そして大吟醸にしてはとてもお手ごろな値段のお酒です。ちなみにこちらは南部杜氏のお膝元ではありますが、蔵元の社長さんが杜氏をしているとのことです。

月の輪酒造店
  今回は2泊3日の小旅行でしたが、また新たな蔵元にうかがう事ができ、さらには岩手・秋田の良さを実感でき、とても充実した旅行でした。特に八幡平周辺は、 雄大な高原地帯と山のコンビネーションがすばらしく、軽井沢や八ヶ岳でもかなわない、すばらしいロケーションです。温泉も蔵元もたくさんあり、それこそ、ここに住みたいなーと思わせるくらいのすばらしいところでした。