岐阜・長野蔵元&温泉
奥飛騨

 

またまた、たまっていた休日出勤の代休を使って、温泉&蔵元探しの旅に行ってまいりました。今回は岐阜・奥飛騨と長野松本周辺の旅でした。

 

10月25日(土)

まずは、紅葉を目指し、新穂高ロープウェイにむかいました。紅葉は最盛期を迎えており、目的地に向かう道程におていも、最高の紅葉を目にすることができました。ロープウェイ乗り場の麓でも最盛期を迎えており、色華やかな景色を堪能しました。さすがにロープウェイ頂上付近は紅葉は終わっていましたが、既に積雪しており!天気も非常によく、正面にそびえる山々は壮大でした。

午後は少し足を伸ばして飛騨古川へ。NHKの連続ドラマ”さくら”で有名な町です。ここへは私の趣味である蔵元めぐりの目的でまいりました。まず1件目は蒲酒造場さん(銘柄:白真弓など)。町の景観に溶け込んだとてもすばらしい蔵元さんでした。

2件目は、渡辺酒造店さん(銘柄:蓬莱など)こちらでは、生酒をいただきました。実はこの旅程中に開けて飲ませていただきましたが、なんともコクはあるけども決してクセのない、非常に飲み心地よいお酒でした。こちらは南部杜氏さんがお酒を作っており、年間三千石作っていらっしゃるそうですが、殆ど地元周辺で消費されてしまうそうです。もし飛騨古川に行くことがあれば是非ともご賞味ください。

新穂高ロープウェイ頂上からの眺め

 

 

奥飛騨

 

 

 

 

 

蒲酒造場

 

 

 

 

 

渡辺酒造店

 

中尾平ホテル

 

ホテル正面

内風呂(かなり大きいでも貸切)

 

 

初日のお宿は新穂高温泉の中でも一番奥にある、中尾平ホテルさんにお世話になりました。木々に囲まれた中にある非常に閑静なお宿で、土曜日宿泊でしたが、われわれ以外に他は5組しかいなかったと思います。私もそれなりに色々なお宿にお世話になってきましたが、こちらのホテルはその中でも、かなりトップクラスに入るお宿でした。私自身がお宿に望むものが、必要以上には干渉しないサービスと、静けさを提供してくれて、そして目で見て華やかではなくてもいいので、食べ物を出すタイミングを心得てくれている(おいしいのは当然ですが)のが最高のサービスと思っています。こちらはそのすべてに満足行くサービスを提供してくれて、4つあるお内風呂はすべて貸切(お湯はかけ流し)で、でも決して時間制限があるでもなく、人数を絞った客数であるため、入れないといったこともなく、露天風呂はないのですが、外の景色を眺められないけど、一応外にあるから露天風呂だとか、外来入浴客を受け入れているので、ただ広いだけで、騒がしい露天風呂などよりもはるかにくつろげる、開放感あるとても大きい内風呂(2つ)でした。お夕食も見た目は決してはでではありませんが、一つ一つが手作りで、味は非常に凝っており、熱いものは熱く出し、とても満足のいくお味でした。ぜひもう一度訪れたいお宿でした。

10月26日(日)

この日は、美ヶ原高原などにもいきましたが、メインイベントは、蔵元めぐりです。すでに何度か来たことがある蔵元さんで、どちらもおいしいお酒を造っていらっしゃるので、是非ともご紹介したく思います。

亀田屋酒造店さん(銘柄:アルプス正宗など)。松本市内にあり、田んぼの中にポツンと鎮守の森のようなところがあり、そのなかにあります。銘柄にもよりますが、結構コクのある独特の風味が楽しめるお酒です。

 

亀田屋酒造店
笹井酒造(株)

 

笹井酒造株式会社さん(銘柄:笹の譽など)こちらは社長さんが杜氏を兼ねており、色々と面白い試みをしていらっしゃいます。蔵には常にJAZZが流れており、「音響醸造」をしています。さらにお客さんが自分で玄米を持ち込み、その玄米でオリジナルの酒を造ってくれるシステムも導入しています。  
 

上諏訪には、5つの蔵元が同じ街道沿いに並んでおり、春と秋には、1000円払ってお猪口を買うと、その先々の蔵元でお酒を振舞ってくれるというイベントがあります。是非とも参加されてはいかがでしょうか。私は去年参加してべろんべろんに酔っ払ってしまいました。真澄でも有名な宮坂醸造(株)さん(銘柄:真澄など)では樽酒を振舞ってもらいました。

宮坂醸造(株)
酒ぬのや本金酒造(株)

訪れた日が日曜日だったので、残念ながらお休みだった蔵元さんが多かったのですが、その一つ酒ぬのや本金酒造(株) さん(銘柄:本金など)こちらは5軒の中でも一番小さい蔵元(もちしがっていたらごめんなさい)さんですが、実は私的には一番のお気に入りです。こちらのお酒の風味がとても好きです。  
 

こちらもお休みだった、伊東酒造(株)さん(銘柄:横笛など)以前呑み歩きのときにいただいたおつまみがおいしかったなー。特に自分のところで作っているといっていた胡瓜。これ最高でした。もちろんお酒もおいしいです。この5軒の中では一番すっきりしている印象が残っています。

伊東酒造(株)
麗人酒造(株)

ここもまた休みでしたが、麗人酒造(株)さん(銘柄:麗人など)こちらは、特に酒造りにこだわっており、日本酒ではあまりない、古酒を複数種類作っていらっしゃいます。さらに地ビールもつくっていらしゃるなど、常に新しいことを目指している蔵元さんです。  
 

そして最後が、舞姫酒造(株)さん(銘柄:舞姫など)こちらでは女房が試飲させていただき、火入れしていない生酒2本をいただきました。うち1本は、長野のお米を使ったお酒”翠露”、そして秋限定の”ひやおろし”です。呑むのが楽しみです。

舞姫酒造(株)
鐵鋼泉旅館

 

 

 

 

 

この日は下諏訪温泉の鐵鋼泉旅館さんにお世話になりました。こちらは昨日の中尾平ホテルとはまた違った、諏訪大社に訪れた旅人を昔から迎え入れてきたであろう、素朴な田舎旅館といった感じでした。泊り客は我々しかいないということで、お宿の方々もあえて仰々しくなく、なんか自分の田舎に帰ってきたような気持ちになりました。お風呂は総檜のお風呂1つと、露天風呂が1つありました。内湯の風呂は(ここも通常貸切です)、かけ流しで、洗い場までも檜で、そこに直に座って体を洗うのですが、これが何かいいんですね。それから夕飯ですが、本当に田舎のおばあちゃんが作ってくれる料理そのものといった感じで、見た目は本当に家で食べるご飯そのものという感じですが、味はとてもよかったです。田舎に帰ってきて、別に特別なもてなしもなく、シャツと短パンでボーっと して、おばあちゃんの料理を食べたいという方にはお勧めです。  
 

10月27日(月)

この日は、翌日会社もあることだし、あえて観光はせずに夕方までには東京に帰ってくる予定でした。しかし、帰ってくる道程に私の大好きな(3本指に入る)蔵元が山梨にあるので、是非ともその蔵元を紹介したく思います。名前は谷桜酒造(有)(銘柄:谷櫻など)さん。こちらは先代が女性だったこともあるからなのでしょうか、とても味わいがあるお酒で、銘柄にも”味吟醸”といれるくらい、本当に日本酒ってお米からできているんだなーと感じられるお酒を造っていらっしゃいます。酒をお猪口に注ぐだけでも、香り漂うお酒です。もしどこかでここのお酒に出会ったら是非とも呑んでみてはいかがでしょうか。

谷桜酒造(有)
山梨銘醸(株)

最後になりますが、山梨銘醸(株)さん(銘柄:七賢など)こちらは有名な蔵元ですが、こちらも生酒にはとても凝っており、色々な種類の生酒を造っていらっしゃいます。以前いただいた、阮咸という生醸造酒(山梨産のお米を使っているお酒です)は飲み心地がしっかりしたおいしい酒でした。  
 

今回も天気には非常に恵まれて、とてもよい旅行でした。次回は来年年明けにでも、私が好きな蔵元のうち他2軒の新酒をたずねて山形・福島に行きたいなと思っています。